うえだ通信

2016-06-29

品質管理

顧客に対して良質な製品を提供するのが我々メーカーの使命と考えている。
そして、その考えを担保するものとして品質管理システムがあるが三菱自工やスズキの燃費偽装問題を見ていると、この品質管理システムが機能不全を通り越して崩壊している様に見える。
もの作りの品質管理システムと言えばISO-9000などがあって前述の2社も含め殆どの大手企業はISOの認証を受けていて、この国際基準に沿って品質管理を行っている。
具体的には社長の決めた品質方針を基本にマネジメントレビューや内部監査活動を会社全体で品質の維持向上に努めている。
そして、認証機関の行う1年毎の定期審査に加えて3年毎の更新審査が行われ2重3重の厳格なチェックが行われている。
東京都知事が連発する業務に精通した第3者の厳しい目でもチェックが行われていることになる。
つまり理屈のうえでは不良品が顧客に流出しない仕組みになっている。
一方、顧客も“ISO認証企業”の看板を信用してその製品を購入している。
ISOの認証機関は消費者に替って認証企業の品質管理活動を点検、指導、違反があれば処分をしないといけない立場であるが一連の不祥事が表面化しても何の対策も講じられていないのが残念である。

 

オカワカメ

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