うえだ通信
2020-01-31
“トヨトミの逆襲”を読んで 著者 梶山三郎
この本の巻末には“登場する組織や人物はすべてフィクションです”とあるが、読み始めると自動車メーカーのトヨタ・日産・ホンダ・マツダ、それからソフトバンクの孫さん(文中では宋さん)の名前が容易に想像できる。
小説というよりも限りなく実話に近いストーリーになっている。
社内の人事抗争もリアルに描かれており、内容は生々しい。
その中味を簡単に解説すると、CASE時代(コネクテッド・自動運転・ライドシェア・EV)が確実にやってきた今日、これからの自動車メーカーはくるまを作るだけでなく移動手段を含むすべてのサービスに取組まなくてはいけない。
後手にまわれば天下のトヨトミ自動車でもあっという間に市場から駆遂されるということを訴えている。
ハイブリッド車に固執した結果、EV車開発に遅れをとったトヨトミ自動車はバッテリーの能力の限界に行き詰っていたところ宋さんの投資する三重県の片田舎にある零細企業が持っている、バッテリーから動力を引き出すモーターコイルの巻き線技術に着目。
その結果、大巾にEVの航続距離を伸ばすことに成功するというサクセスストーリーになっている。
しかし次の段階では膨大な開発資金とビッグデーターを活用できる巨大IT企業群の前に既成の自動車メーカーが席巻されることも示唆されている。
読後、私が思うには近い将来ハンドル無し、ドライバー無し、免許無し、所有無し(シェア)のくるまがスマホの操作で街中を走り回る姿が見えてくる。
冬の菜園
真冬でもビニールトンネルで保温してやれば野菜達はスクスク育ちます。 今日の収穫は、白菜・長ネギ・サツマイモ・水菜・ダイコン・小松菜 |
|
種まきして3週間、漬物で美味しい高菜は間引きしながらサラダでも楽しめます。 |