うえだ通信
ノーベル賞
先日、ノーベル賞受賞発表が新聞を賑わせたが、そんな中である本を読んだところ興味がわいたので少し調べてみた。
各々の賞の中身は私にはさっぱり判らないが、ここでは人間臭い視点からノーベル賞を覗いてみた。
先ず日本人受賞者は28人とかなり多いが米国人が275人と最も多いのは先進国故の事か。
そして2度受賞した人が6人もいる。
夫婦で受賞したのが11組、親子組が9組。
こうなるとまさにノーベルファミリーだ。
意外なのが韓国人は1人だけ(平和賞全大統領)
その国の文化水準や科学技術力が問われるが選考基準を含め今一つ判らない。
さて冒頭に述べたある本とは“田中耕一の自分を生かす術”(大富敬康著)だ。
2002年ノーベル化学賞を受賞した田中氏に対して著者の大富氏がインタビューした内容をまとめているので、その一部を紹介する。
田中氏は他の受賞者と違って大学教授でも博士でも修士でもなく島津製作所のただの主任さんであった。(受賞後にフェローに昇格)
世間はもちろん社内でも田中耕一って誰?という存在であった。
突然ノーベル財団から連絡を受けた島津製作所の社長は田中主任の処遇に苦慮したことは容易に想像できる。
実は田中氏は就活でソニーを受験して面接で落とされている。
あがり症の彼は面接官の問いに十分受け答えが出来なかったようだ。
ソニー内部の人にこの話をすると当然という表情でこうつぶやいた。
ソニーは学生といえども堂々とプレゼンテーションできて当たり前という文化があるから・・・。
「ソニー不合格」にはいくつかの学びがある。
①学生時代に学んだ選考は往々にして自分に向いてないことがある。
②直線指向の会社選びは選択の幅を狭める。
③若い頃の希望は叶えられ難い。
④最初の就職、職業選択は人生を大きく変える。
⑤有名企業、人気企業に就職した場合、大成功する確率は低い。
本書を読んで思うことは、人の一生なんて意に添わないことの連続だが、それを受け入れたうえで本当に好きなことを精一杯できたらそれだけで幸せだと思う。
田中さんは大学では電気専攻だがノーベル化学賞を受賞した。
やさい畑
ダイコン、キャベツ、ホウレンソウ、ピーマン・・・・ 秋野菜達が成長している。 |
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